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初夢二題

新年おめでとうございます。今年は平成の最後の年だそうです。平成31年(2019)己亥きがい、「つちのとゐ」です。まずは毎年恒例の年頭狂歌から。

〽津の国の芦屋の春は土の戸に猪も祝ぐ恵方萬歳 

本年もどうぞよろしく。

◯同じ夜に初夢を二つ続けて 見ました。吉例の夢始めで今年を占います。夢語りですから、言葉遣いも改まります。            (1)私は、漢文の解釈をめぐって人々と議論している。何かの研究会の席らしい。問題になっている一文には「白、*ヨメズの粟を食む」とあった。「これは『中庸』の中の文章だ」と私は言う。たしか架蔵の『日本倫理彙編』所収の本文に目加田**という学者が注釈していて、「白将軍が関東軍に令を発し云々」と解釈している、と私は淀みなく意見を述べる。

(2)どこかアメリカの空港にいる。私はちゃんとサンドイッチを用意してチェックインの行列に並んでいる。すると、搭乗を予定していたフライトの前の飛行機便が突然キャンセルされたらしく、大勢の乗客がどやどやロビイに出てくる。中にレーガン、ブッシュ、トランプが混じっていて、いきなり私からサンドイッチを取り上げ、物もいわずにムシャムシャ食べてしまう。私は憤慨して、「見ろ。これがアメリカの政策だ!」と周囲の人々に訴える。

     それにしても、夢の中の私はスラスラ言葉が出るので、ひどく嬉しい。

◯しばらく見ぬ間に、おなじみの恐竜山はこんな姿になっています。胸部と腹部はすっかり住宅群に食い荒らされ、御覧の通り、今では頭と尻尾 だけで生きています。この次お目にかける頃には尻尾が消えていることでしょう。

昨年末はだいぶ間遠になってしまいましたが、今年はこのブログの回数を多くしてゆこうと思います。何しろこのブログは一方交通なので、どなたに読まれているか、あまり確信がなかったのですが、最近ふと思いがけない方から「見ている」と知らせくれました。どこかに必ず読んでくれている人はいるものです。

もし天が拙老に85歳の齢を藉してくれたら、その年から「枯桃」と称する所存ですが、それまでにはまだ5年あります。この期間、せめて「衰桃」にならないように頑張ります。

 

よろしく刮目かつもくされたし。 了。

 

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