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わが「終活」(2) 付 『昭和昔話集』2

むかしばなし2。『いよっ、澤瀉屋(おもだかや)ア』:                                                        あちこちでよく話題になるので近頃評判のテレビドラマ『半沢直樹』を見てみた。面白かった。脇役を澤瀉屋系の歌舞伎役者連がガッチリ固めているのが心嬉しい。とりわけ市川中車(香川照之)がが達者だ。サアサアサアと息も継がせず詰め寄る「繰り上げ」の台詞回しなどさすがに堂に入っている。この芸が相手に食われまいと張り合う主役の「倍返しだー!」というキメゼリフを引き立てている。来週の大詰めで主役の演技がどうすれば「新劇調のスローガン絶叫」に終わらないかが演出の見どころだろう。楽しみにしている。

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わが「終活」(2)――――同年配の人口がどんどん目減りしてゆくので、最近では老生の名が人々の口の端に上ることはほとんどなくなったようです。現にこのブログを定期的にクリックして下さる読者の数は12人そこそこです。テレビタレントのSNSに「いいね」が10万集まるのに比べるとまったくのお笑い草です。

しかし、老生はこういうことには慣れています。1957年には数百人しか集まらず、届けに行った警察署から冷やかされるほど貧寒だったデモが、1960年には5万に膨れ上がり、お巡りさんをキリキリ舞いさせた光景が目に焼きいています。信念が揺るがぬ限り、人々はまた寄って来るものです。

まあ桃叟個人のことはどうでもよろしいが、どうでもよくないのは桃叟をこういう運命に誘い込んだマルクス主義思潮の問題です。桃叟だけのことではない。極端にいえば、全世界人口の半分以上、二十世紀人口の大部分が影響を受け、日々の生活に有形無形の影響を蒙っているこの思想は、たんによく言われる「青春のハシカ」として済ませられる問題ではありません。

この際、「マルクス主義とは何か?」といった問いかけは、思想史事典にゆだねましょう。たとえば「マルクスとエンゲルスが創始した思想体系であり、しばしば科学的社会主義と言われ、資本の私有を廃止し、社会の共有財産に変えることで、階級のない協同社会をめざす」(ウイキペディア)といった概念的な説明にあまり意味があるとは思えません。問題の焦点はどこまでも「桃叟個人にとってマルクス主義体験が何であったか」にあります。そしてこの課問は、少くとも廿世紀全般にわたって投企され費消された幾多の青春がこぞって発しているはずのものです。 続く。

 

 

 

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