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著作一覧

江戸は燃えているか - 2006/7

¥ 143 / ちくま学芸文庫

大地震、経済不況、テロの暗躍…。明治政権がタブーとした7つの事件の実相を究明。孝明天皇、山内容堂、小栗上野介、清河八郎、伴林光平、相楽総三、勝海舟。幕末の夜空に輝いた7星の、せつなすぎる光芒を描く。


安政江戸地震 - 2004/12/9

¥ 468 / ちくま学芸文庫

維新をさかのぼること12年、安政2年秋の夜半、直下型大地震が江戸を襲った。大江戸八百八町を壊滅させ、7千人を超える死者を出したこの地震が、幕府倒潰の序曲となった。巨大災害は、政治と社会に蓄積されたひずみを一挙に顕在化させずにはおかない。政権の当事者能力の欠如。地震後の社会の「ラディカルな能天気、支配層への期待感ゼロ状態、とことん徹底的な政治無関心」。国家権力は液状化した地盤の奈落に自重で沈降していく。江戸の地殻に走った亀裂は、いかにして幕府の基盤を掘り崩し、政権瓦解を導いたのか。その歴史のうねりを緻密な考証分析と緊迫の筆致で描く、災害と政治の歴史学。


幕末気分 - 2005/3

¥ / 講談社文庫

「幕末」は、テロや不況、災害に見舞われた幕府の末期である。歴史が激動する転換点に、江戸から長州征伐で出張した同心は大坂で遊興し、元農民の歩兵は吉原で暴れる。この危機感の欠如といい加減さは現代に酷似し、身近にすら感じられる。大混乱時のリアルで意外な実相をあらわす七つの事件。読売文学賞受賞。


長州戦争 幕府瓦解への岐路 - 2014/7/11

¥ 745 / 中公新書

どんな戦争も後世へのメッセージを残している。長州戦争は徳川幕府の命取りとなった戦争である。勝利した長州藩は、後に『防長回天史』を編纂し、この戦争を明治維新への大きな一歩と位置づけた。しかし、幕府側はこの敗戦を総括するに至らず、敗戦の責任者すら明確ではない。幕府はなぜ戦争に踏み切り、どう戦って負けたのか。開戦前夜から敗戦処理までを克明に描き、長州戦争が現代に残したメッセージを読む。


「今昔物語」いまむかし - 2014/2/25

¥ 1,728 / 文芸春秋

「今昔物語」の超絶的面白さを照らし出す。碩学がエッセイで緻密に明らかにする豊饒すぎる世界。


異形の維新史 - 2013/12/18

¥ 1,944 / 草思社

戊辰戦争でのヤクザたちの暴走、岩倉使節団の船中「猥褻」裁判、悪女・高橋お伝の名器解剖…語られることのなかった幕末維新の綺譚集。


明治めちゃくちゃ物語 維新の後始末 - 2013/12/14

¥ 799 / 新潮新書

サムライはどう殺されたのか? 失業した武士をどうするか? 幕府の借金を返すには? 列強から国を守れるのか? たった十年で日本を激変させた明治新政府の苦闘を描きながら、近代国家の本質に迫る。


忠臣蔵まで ー「喧嘩」から見た日本人ー - 2013/12/11

¥ 2,376 / 講談社

江戸以前、武士はどうしようもなく暴力的で野蛮な存在だった。太平の世を迎え、権力は自力救済と復讐の論理を服従の美学に転換させるべくさまざまな努力を重ねる。それでも間歇的に噴出する異議申し立て。その頂点が赤穂事件だった。忠義のベールを取り去ったあとに残る「日本人の正義」の原形質を明らかにする歴史エッセイ集。


幕末明治 不平士族ものがたり - 2013/6/22

¥ 1,973 / 草思社

政府要人暗殺、神風連の乱、西南戦争…明治という国家権力に抗い、“維新のやり直し”に命を捧げた男たちの秘史。


江戸の風格 - 2009/4

¥ 1,620 / 日本経済新聞出版社

東京の町には特異点のような場所があり、日常の皮膜の陰に不思議な空洞が口を開いている。歴史地理の痕跡は現在の地形に埋もれているだけだ―文芸の珠玉を渉猟し、史実と幻想の辺境を巡る旅。


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