お待たせしました。「囀りに」歌仙の初オ5公募の候補作が揃いましたので、選句をさせていただきます。応募作は全部で3句ありました。次の通りです。
いつのまに稲穂ゆらめくよひの月 湖愚
家々につひに月見ぬ芙蓉かな 花丁
旅せんか下つ弓弦はる月つれて 三山
このうちから、捌き手(桃叟)の独断と偏見で、三山子の「旅せんか」を選びます。日々細くなってゆく「下弦の月」(もちろん秋の季語)を旅路の友とするなんて、さすが老境ならではです。さっそく「囀りに」句順表xlsx.の初オ5の欄に書き加えて置きました。御参看ください。「囀りに」句順表。
なお、三山子は桃叟の早稲田時代からの旧友です。このたび久闊を叙して御投句下さいました。この年までおたがいに「散々」な目に遭ったなというのが「三山」の由来らしい。西国の連衆諸兄姉にお披露目致します。
次の公募は初オ6の「折端」、秋の短句です。ご投句をお待ちします。 桃叟敬白。
三山 | 2019.08.01 14:40
六句目お送りします。
「丈の短き陸奥(おく)の稲刈る」(三山)
このサイトの写真で野口さんの現在の様子を知ることができるのですが、どうしても元気なころの野口さんが頭の中に現れ写真とうまくつながりません。お会いしたのはもう四十数年前ではないでしょうか。兎にも角にも長生きしてください。