今年の夏は異常に暑かった。小庭のユリも、連日の日照りに背丈だけがやたらにヒョロヒョロ伸び、おまけに台風7号の強風でポッキリ折れ伏すのじゃないかと心配したが、運良く無事に助かり、御覧の通り4輪も花を付けました。調べてみたら、これはどうやらタカサゴユリという品種が野生化したものらしいです。
このユリはもともと、球根を植えたものではなく、どこかから風が吹き運んできた種子が庭の土に居座って自然に成長したものです。ちょうど1年前のことでした(『芳子三回目のお盆に』参照)。だから桃叟には、これはただの花ではなく、亡妻のあの世での消息を伝えてくる年に1度の花信なのです。明るく花開いているという知らせです。
〽あの世から風がもてくる花だより今年もユリが安否知らせて
〽あの世からユリの便りは届きけりぼくも元気に生き延びてます
野口先生、おはようございます。
いつもたのしくブログ拝見しております。二首目の「僕も元気に生き延びています」に
安堵いたしました。
いっけんたおやかそうなのに実は強い百合。素敵ですね。