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未老年の弁

たいへん長らくご無沙汰しました。このところ公私共にいろいろなことが打ち重なって、何をどうしたものか決めかねていたのです。とりあえず方針が定まりましたので、ブログを更新して区切りを付けようと存じます。

「公」とは言えますまいが、『旅役者歩兵隊』の刊行の件は、出版に興味を示してくれた出版社が慎重に』見積りを立ててくれている最中だそうです。次のブログで吉左右をお伝えできると思います。「私」の方では、桃叟の周囲の友人知己の人々が揃ってわが健康を――私見では過度に――気遣って下さった結果、あやうく病院に入れられるところでした。

幸い、一日の通院だけで済みましたが、いっときは「この数値ではすぐにでも透析しなければならない」と真顔でオドされたのには参りました。しかし、レッキとした市民病院の定評ある専門医の診断で、「入院の必要無し」という結果でした。大いに喜んでいます。

――――そんなわけでまたしばらくの間、ふだん通りの暮らしに戻ることになりました。どなたも真っ平御免なさっ下下せえまし。人間も86歳まで生きていると、世間様には「超高齢」とかいうようです。さっぱり自覚がありません。もしかしたら拙老はどこかで年を取り損なったのでしょうか。

『字源』をひっくりかえして適切な熟語を探したのですが、ぴったりのは見付かりません。「老翁」「老朽」「老鰥」は月並み。「老耄」「老骸」「老耄」――ちょっと自虐的。「老練「老獪」「老麒」となると、ガラじゃないので恐れ多い。

どうも拙老は、落語に出て来るあの花川戸のおじさん――一生のらくらして若旦那にワルイことばかり教える親戚――に似ているようです。永遠の「未老年」なのかも知れません 。了。

 

コメント1件

 大藏八郞 | 2024.01.28 9:02

遠く関東から、”過度に”心配していた一人です。サイトの更新を心待ちにしておりましたが、安堵しました。

一日も一年も長いご健勝 遥かに祈る人の子もあり

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