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中仕切リ 次刊今秋出版本決まりお披露目 

 

 

 

長いこと懸案だった近刊単行本の出版がやっと本決まりになりました。A5判の範型で、来たる読書の秋を期して一斉に店頭に並ぶ予定です。もっとくわしく体裁や内容を予告するつもりでしたが、版元の出版社の方から業界の慣わしについて釘を刺されましたので、その指示通りに事を運びます。版元と刊行月についてはしばらく伏せ、「2024年の秋めどで刊行予定」ぐらいに留めておいてほしいという注文でした。

 

桃叟には年甲斐もなく世間知らずなところがあり、従来の慣行には至って不案内ですが、まあ「郷に入らば郷に倣え」の原則に従います。現今の出版危機の情勢のもとで「紙の本」の不振のさなかに真正面からオーソドックスな編集方針を貫いて下さった版元さんのご英断には――本を出していただく立場からは、多少口幅ったい気持がしないでもないですが―御奉謝申し上げます。

本作中の芝居でいうなら、さしずめ『近江源氏先陣館』の「盛綱陣屋」の有名なセリフで、扇をぱっと開いて「褒めてやれ褒めてやれ」と絶賛するところです。

 

今はその出版社名も、刊行月も、版元のご要望に従って明らかにしません。一篇の表題についても箝口令が出ていますので公表することは差控えますがが、すでにこれまでいわば「問わず語り」風にだいたいの輪郭は漏らしてしまっていると思います。時代の舞台は幕末の大詰めで、「鳥羽伏見の戦」「歩兵」「旅役者」という三つのモチーフが三題噺の体ををなしている、とお考え下されば有難いです。

 

このような事情で、本作の出版はごく大雑把に「2024年の秋めどで刊行予定」としか公告できません。いずれ版元から発売日の発表が解禁され次第、天下晴れて公表しようと思っています。それから半ばは私事ですが、今年の9月25日は逝妻芳子の5回忌にあたります。これと本書の出版記念を兼ねた集まりを持とうとしております。スケジュールが定まりましたら、またお知らせ致します。以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

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