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日本連句協会とのコンタクト 付「生くるいのち」3首

『うつつの津の国』を刊行したのを機会にそろそろ現実社会での居場所を測ってみようと、このたび「日本連句協会」という全国組織にコンタクトを取ってみましたところ、すぐに有難いご返事を頂きました。先方からご了解を得てありますので、当方の問合せと頂いたご回答を全文転載致します。

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[野口より] 当方、世俗的な肩書は神戸大学文学部名誉教授ですが、アカデミックな分野にはまるで関心がなく、業績もほとんどありません。読売文化賞、兵庫県文化賞などを頂いたことがあるくらいです。直近には歌集『うつつの津の国』を刊行しました。
連句はおろか、俳句にもまったく風馬牛で、どなたかに師事したことも結社に加入したこともありません。そんなズブの素人が、怖い物知らずで、連句に鼻を突っ込みました。現在、個人ブログ『野口武彦公式サイト――桃叟だより』を定期的に公開し、その一環として歌仙興行を12回ほど開催してきました。
よく「連句は乱世の文芸」と申します。われら「桃叟歌仙」のメンバーは、俳句俳言の技巧技法は甚だ未熟ですが、連句をそんな時代にふさわしいジャンルと察知する感受性を磨いていると自負します。これをやがて周囲から認められるグループとして名乗りを挙げたく、まず貴協会にお引き立てをお願いする次第でございます。

[返信]野口様:日本連句協会にお問い合わせいただき有難うございます。
私は日本連句協会の高尾と申します。
野口様には連句を@乱世の文芸」とお受け止めいただいて、すでに活動を開始しておられるようです。
まずは連句にご興味を持っていただいたことに感謝申し上げます。
日本連句協会では、この文芸が乱世のみならず、世代を超えたコミュニケーションが希薄になったこの国において、その解の一つを提供できる文芸と考えており、その普及に腐心しております。
お住まいが神戸とのことですので、関西圏をベースに活動をしております弊協会のメンバーを紹介させていただき、まずは自己紹介から始めていただき、近況や今後の活動の方向等をお話いただければ、何らかのご協力ができるかと思います。

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話の進み具合は追って次回にご報告することとして今回はまず身辺些事を短歌3首に:

〽わが庵で寄合をするいのちたちおのおのいとし生くるいとなみ

〽つどひ来よみんな集まれいのちたち遅れ先立つ時のたまゆら

〽わが庵は小生命のコンテストこぞつて競ふ蟲のあれこれ

 

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