「囀りに」歌仙の初オ5選句
お待たせしました。「囀りに」歌仙の初オ5公募の候補作が揃いましたので、選句をさせていただきます。応募作は全部で3句ありました。次の通りです。
いつのまに稲穂ゆらめくよひの月 湖愚
家々につひに月見ぬ芙蓉かな 花丁
旅せんか下つ弓弦はる月つれて 三山
このうちから、捌き手(桃叟)の独断と偏見で、三山子の「旅せんか」を選びます。日々細くなってゆく「下弦の月」(もちろん秋の季語)を旅路の友とするなんて、さすが老境ならではです。さっそく「囀りに」句順表xlsx.の初オ5の欄に書き加えて置きました。御参看ください。「囀りに」句順表。
なお、三山子は桃叟の早稲田時代からの旧友です。このたび久闊を叙して御投句下さいました。この年までおたがいに「散々」な目に遭ったなというのが「三山」の由来らしい。西国の連衆諸兄姉にお披露目致します。
次の公募は初オ6の「折端」、秋の短句です。ご投句をお待ちします。 桃叟敬白。
ホームページ模様替えおひろめ
このホームページも発足してはや一年、このたび少し模様替えをしてみました。
多少は読みやすくなると思いますので、今後ともよろしくお願い致します。
新しくなったホームページでは、以前できなかったブログ記事(総称【桃叟だ
より】)のバックナンバーが検索・閲覧できるようになりました。内容により、
3つのカテゴリーに分類してあります。
1 日暦――身辺雑記、目に留まったこと、耳に入ったこと、一言なかるべからざる
意見・寸評・随想のたぐいを自由に書き綴る欄です。
2 書窟――蔵書室という意味の言葉ですが、私家版の書評コラムです。専門書・
通俗書・エンターテインメントの区別にこだわらず、「読んで得をする」本を
取り上げて鑑賞します。
3 口吟――拙老は「近代詩」というやつがどうも肌に合いません。定型はテレ隠し
にたいへん便利なので、あらかたのヒンシュクを買いつつ三十一文字(みそひ
ともじ)を楽しませていただきます。
もう一つのお知らせはブログの更新頻度についてです。これまでの一年間は週一
回更新してきましたが、これからは二週間毎を目安に少しランダムな更新にした
いと思います。引き続き読んでいただけると嬉しいです。